“Steine anhäufen”
“石を積む”
“أنا أكدّس الحجارة”
“Piling Up Stones”
シリアの武力紛争から逃れベルリンにたどり着いた男性が、玉石を積むという行為を通して個人的な体験を語る。石が積まれている光景は世界中でみられるが、それは例えば、道しるべであったり、記念碑であったり、祈りの印であったり、日本では賽の河原の話に出てくるように、生と死の境界であったり、故人の弔いであったりする。真鍮のプレートで覆った石畳の玉石を、ナチス迫害の犠牲となった人々の記念碑として設置するドイツ人アーティストの作品から着想を得て、ドイツとシリアと日本、それぞれの要素を織りこみながら、個人の物語を重層的に紡ぐ。